24歳ニートのブログがバズって金になればいいのに

16歳弟「俺が24歳だったらとりあえずなんかしら働くけどね」

ホストの体験入店に行ってきた

 

 

19時、歌舞伎町。冬の日はとうに沈み、千紫万紅のライト群が顔を出す。

 

今日は友達の経営するバーが開いているらしい。久しぶりに訪問した。今日もまた変わった人ばかりいた。

 

21時前、体験先のホストクラブがすぐ近くだったので歩いて向かった。

 

読んで損する人がいそうなので最初に言っておくと、体験入店ってことで行ったけど実際に接客したりはなくてホストの人の話を聞いただけだった。

 

緊張する必要ないとは思いつつ、全く知らない世界なので普通にビビった。ドアの外にいてもドッカンドッカン音楽が聞こえてきて、俺はキャバクラにも行ったことないから「本当にホストってこんなんなの!?」ってなってた。

 

ドアを開けると、ザ・今時のホストみたいな黒髪センター分けでメイクをしたホストの人が通りかかった。

普通にスルーされそうになったがなんとか呼び止めて体験入店で来ましたと伝えた。すぐにLINEでやりとりしてた人事担当の人が出てきて、免許証を預けて控室的なところへ案内された。

 

そもそもなんで俺が歌舞伎町のホストなんかに体験入店に行っているかというと、この間某マッチングアプリをやっていたらマッチした一人の女性に「夜職ですか?」と訊かれた。

普通に違いますと答えたんだが、やってみませんか?と言われた。怪しいなーとは思ったものの無理な勧誘はなかったので少し話を聞いてみた。

すると大手ホストグループの人にツテがあるから紹介できると。リクルーター的なことをしているようだった。

 

こんなの小中の友達が見てたら笑いものもいいとこだと思うんだが、正直言って大学に入って以降、さらにはどんどん大人になっていくにつれて容姿を褒められることが増えた。それにもともとそういう仕事には憧れがある。モデルやろうか考えたこともある。ホストだって何回も考えつつも、怖いし友達がやってるのを聞いてるのもあってしんどいだろうしやめておこうって何年も避け続けてた。

 

でも最近20代も後半に入ろうとしていて、時間的に(年齢的に)取り返しのつかないことがどんどん増えてきた。就活がまさにそう。4月から就職するとはいえ俺はもう3年遅れ。周りの友達は転職などで第2ステップに進むところを俺はまだ1段目を探し続けている。何のスキルもない。ただ時間が経過しただけの人になり、就活で自分をアピールする時にはとても焦った。

 

だからホストなんていう年齢が確実に限られる仕事に触れず40歳になんてなったら取り返しがつくわけがない。俺はそのまま死ぬ。時間は返ってこない。

だったら体験でもいいから何か少し触れてみたい気持ちがあった。だからリクルーターの人の話に乗っかってお店の人と連絡を取ってみた。

 

大手グループの人事責任者の人だし、初めてだし、LINEの感じは当然のように明るく接しやすい感じだった。さらーっと体験入店の日が決まって、免許証だけ持って来てくださいと言われた。

リクルーターの人も喜んでいた。

 

控室に通されるとまさに想像通りのホストクラブで、薄暗い部屋にカーペットとソファ、そしてシャンデリアが取り付けられていた。

 

ホストというものについて説明を受けた。最初だからそう言っているだけかもしれないが、お酒を無理に飲むことはないし、暴力とかも一切ないと言っていた。お酒はともかくまあ暴力とかヤクザとの繋がりは本当になさそうだった。騙されているのかもわからないけど、ちょっと特殊な仕事をしているというだけで環境的には本当ふっつうーーーのバイト先とか職場って感じだった。給与体系はサッと理解はできなかったけど最初は日給がもらえるようだった。

 

その後、順番にやってくるホストたちと話をしていった。目の前に置いてあった広告に「売上1300万OVER!!」とか書いてある人が次々にやってくるんだからなんか意味がわからなかった。バックが60%だかなんだかとか言ってたからこの人月800万とか稼いでんのか?って感じ。理解不能

 

でも喋ってみたらというか、会ってみたらマジで全然普通の人。見た目もそんな特別じゃないし顔も普通。全然イケメンとかじゃない。写真詐欺はしてる人もしてない人もいた。でもNo.2の人が結構な写真詐欺だったから本当そんな顔って関係ないんだなって思った。

ていうか上の方の人みんなイケメンじゃなかった。でも終わって考えてみたら確かに上の方の人は話が面白かった。

でもみんな真面目だったし、考え方もしっかりしていた。色んな人に触れる仕事してるとやっぱりそうなっていくのかね。

あとはSNSとかメディアを使って知名度を上げて売上も上げていくっていうのをメインのマーケティング戦略として使ってるのがめっちゃ現代的で良かった。なんかホスト界のベンチャー感ある。正直ホワイトそうだし楽しそうだなって思った。

 

最後は代表の人とも少し話して、人事の人に今日では決めきれないと言って帰ってきた。

代表の人はやっぱり少し堅めの雰囲気と質問をしてきた。

 

正直終わってみて、こんな就職決まってるような状況じゃなきゃやってみたかったなって思った。自分が考えた方法で自分をプロデュースして莫大な売上生むチャンスがある。めちゃくちゃ大変なんだろうけど、すごく楽しそう。もっと早く気がつけばよかった。2年前とかに行ってたら入店してたのかな。本当、何かやってみたいと少しでも思ってることは早めに手を出しておくべきだと思う。

 

友達の店に戻った。この友達、前からずっと俺にホストやりなよって言ってきてるのでこのこと話したらやってみりゃいいってめっちゃ言われた。その周りの人にも言われた。俺もやりたいなとは思った。でもやっぱ短期で、ってのは嫌だし結局下積みで終わっちゃうし本入店は出来ない。

 

ホストの友達にも話してやればいいのにって言われたけどなかなかなあーー。こういうのが後悔に繋がってくのかな。さっき辞退の連絡入れたけど、「やってみてから考えるでもやる前に合う合わないを考えるもどっちも悪くない」って返ってきて、なんかこれで良かったのかなあと思ってしまう。バイトとして入って短期で適正見て辞めるも出来るんじゃないかとか。

人生なんて後悔の集合体なのかもしれない。

踏み出す一歩は難しい。